豚骨ラーメンをこよなく愛するとんこつくん的には、やはりこの店は外しがたいです。昔は池下駅の近くにあったけど、北区に移転して、またしばらくしてから今の、今池駅から10分ほどかかる場所にお店を移して現在に至ります。とんこつくんは、池下にあった15~6年前から現在まで、ず~っと長い間通ってます。尤も、最近はなかなか営業時間と立地の関係上訪問頻度が減ってきてしまっているのですが、食べるたびに「こんな旨いなら、もっと来なくちゃいけないなー」と思う、そんなとんこつくん心の店です。
ラーメン ¥600
今年から、100円値上がりしてしまいました。しかし、ということは昨年の暮れまで500円でやってたということです。こんな素晴らしいラーメンが500円!?昨今は材料高騰などを理由に値上げする店が後をたたないですが、こんな旨い店が昨年まで500円、値上げしても600円でやっていけるのですから、他の店は努力をしていないか、あるいはボッタクリをしているかのどちらかではないでしょうか?もっと頑張ってほしいものです。
嗚呼!僕はこの体験を、言葉にして表す術を持たない。
久留米ラーメンならではの、100%豚骨を素材とした呼び戻し手法で日々継ぎ足されてゆくスープは、濃厚にして洗練、豪快にして繊細、明朗にして深遠な顕現を覗かせる。その素晴らしい味わいを増進こそすれ、触れるほどにも全く邪魔をしないタレは、塩分こそ控えめではあるが充分な旨味を伴っている。化学調味料だって使っているだろうが、それが突出することなく、スープの味わいをよりストレートに舌へ伝えるための伝道者の役割に徹している。
だがこうやって僕が味について書き記したところで、この素晴らしい豚骨ラーメンの何についても語ったことにならない。なぜなら、そんなものではこのラーメンの、そこはかと知れぬ旨さの理由をつきとめたことにはならないからだ。無論、こだわりを持って作られた豚骨ラーメンであれば、美味しいに違いない。だが、このラーメンが他の店のラーメンと比べて決定的に違うのは、ただ美味しいというだけでなく、味覚を超えて食べた人の心に訴えかけてくれることだ。この豚骨スープを味わった時に身体中を駆け巡る体験はもはや味だけでは説明ができない。それは、おおらかで清らかな女性の懐に抱かれたような、無限の安堵感、優しさ、懐かしさ、温もりなのだ。この世を生きる業、ストレス、しがらみから解放されて、全てが赦されたような、そのような幸福感である。つまりそれは、偉大で聖なる女性の限りない愛情、母親の愛情なのだ。
僕はとんこつの国(九州)の生まれではない。勿論名古屋の生まれでもないが、しかしこの、とんぱーれの豚骨ラーメンを味わうと、そのような母親の無限の愛情にも似た懐かしさや温もり、安堵感に包まれる。いったい、何故だろうか。
きっと、それほどまでに愛情をたっぷり込めて、店主はこのラーメンを作ってくれているんだ。とんこつ国生まれの店主はもちろん男性だけど、それでも母が我が子を愛するのにも似た愛情を、食べるお客さんに、そしてなにより、豚骨ラーメンに、注いでいるのだ。そうとしか説明が出来ない。
それほどまでにこの店の豚骨ラーメンは、他の店と全く違う。僕がこの店に通いはじめた15~6年前よりも、名古屋には美味しいラーメン屋さんが増えて、きちんとした豚骨ラーメン屋さんも多数出てきたけど、それでも少なくとも僕にとっては、心へ優しく訴えかけてくれるような豚骨ラーメンを食べさせてくれるお店は、このとんぱーれの他にはほとんど知らない。いったい、何が違うんだろう?この店には出来て、他の大多数のラーメン屋が出来ていない事というのは何なのだろうか?
味分析の下手な僕としては「愛情の込め方が違う」としか説明できないのが心痒い。もっと上手に説明できる方、いらっしゃいましたら、コメント爛でも2chでも、ご自身のブログでもいいので、説明して下さるとありがたい事この上ないです。どうかよろしくお願いします。
というわけで今日の評価は:★★★★★★★★★ 9!です!
ラーメンはこの上なく素晴らしいのですが、ちょっと立地と営業時間が難しく、なかなか訪問できないものですから、ちょっとだけ減点にしました。が、やっぱりこれは俺がもっと頑張って食べにいかなければいけないと思います。
店主のおっちゃんも「私ももう歳でねえ、これからは営業時間がどんどん短くなって、そのうち辞めちゃうだろうから、食べられるうちにいっぱい食べてちょうだい」って仰ってました。やっぱり年月というのは無情ではありますよね。
久留米ラーメン とんぱーれ
愛知県名古屋市千種区松軒1-9-10 山田ハイツ 1F
営業時間
11:30~13:00
18:00~21:30
土曜日:昼のみ
定休日:日曜日
(店主バイク乗りのため、臨時長期休暇あり)
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