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2016年6月2日木曜日

ゆきちゃんラーメン 引山店 台湾ラーメン

昔、学生時代に、台湾からの留学生の友人がいたのですが、彼がよく「台湾ラーメンって一体なんなのさ。台湾にこんなもの無いし、しかも美味しくないし、台湾をバカにしてるのか!」と言っていたのを今でも思い起こします。あのころは俺も名古屋初心者だったので、台湾ラーメンの何たるかを知らず、学食で出しているあの辛くてしょっぱいだけでさして美味しくもない「台湾ラーメン」なる謎のメニューは一体なんなんだろう、とずっと思っていました。
台湾ラーメンというものが名古屋特有のもので、「味仙」というお店が最初にやりはじめた物だ、ということを知ったのはそれからしばらく後でした。たしかに台湾ラーメンは台湾には無いし、名古屋にしかない物ではありますが、作ったのは名古屋在住の台湾人なのであるから、台湾をバカにしてる、という批判は当てはまらないということになりますね。
ところが俺も彼も、「台湾ラーメン」といえば学食のクソ不味いメニューか、あるいは大陸人がやってるような格安中華店で出てくるあのチープな食べ物しか思い浮かべることが出来ないわけです。確かに、絶対数からしたら、そういうもののほうが格段に多いでしょう。そんなわけで、当時は台湾ラーメンというものに全く興味が持てなかったので、「味仙」や「ゆきちゃん」の味に出会うこともありませんでした。あの頃は「本郷亭」全盛期でしたからね。名古屋界隈の、お腹をすかせた男子学生達はみな、あの味に夢中だったわけです。いや実際、あの頃の本郷亭は今とだいぶ違って、結構美味しかったんですよ。それは紛れもない事実です。今の本郷亭しか知らない人には信じられないかもしれませんがね。
話が本郷亭のほうに反れてしまいましたが、まああれはおいといて、名古屋の二大台湾ラーメンというのが「味仙」と「ゆきちゃんラーメン」ということになるのではないかと思います。元祖である味仙のほうは、現在でも店舗数が増え続け、最近ではビルヂングの中に入ったんですよね。老舗でありながら、現在進行形でどんどん勢いを伸ばしているあたりは東京の「ラーメン二郎」にも共通するような気がします。
それに比べると、この「ゆきちゃんラーメン」は、年々営業店舗数が減少していって、今2016年現在では確か鶴舞の千早本店とこの引山店の2店舗だけになっちゃったのですね。なんとも寂しい限りです。この「ゆきちゃん」の情報については、名古屋大学のアマチュア無線部のwikiサイトがかなり以前から継続して調査を行っているようですので、一読をお勧めします。
「味仙」もまあ悪くはないのですが、俺はこの「ゆきちゃんラーメン」の台湾ラーメンのほうが好きなのです。やや小ぶりな味仙の丼に対して、ゆきちゃんラーメンのほうは一般的ラーメンと同じか、それより少し多いくらいの分量があります。それに、ゆきちゃんのほうが味の豪快さ、ワイルドさ、つまり、ダイナミズムの点で勝っているように思うのです。だから、味仙に押され気味の現状は少々寂しいと思います。しかし、かなりの数の根強いファンが潜在していると思われますので、是非とも頑張って欲しいなあと個人的には思うのですね。

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メニューが横にずらーっと並んでるので途中で切って縦につなげました。
消費税増税の時に値上げしたのでしょうかね。明らかに元の値段がわかるような感じに上書きされてますね。
「台湾みそラーメン」というのは、俺は食べたことないです。結構高いですがそのうち機会があれば食べてみたいですね。しかし、「スペシャル」にすると普通の台湾も台湾みそも同じになっちゃうんですね、なかなか不思議な値付けです。前は「台湾塩ラーメン」もあった気がするのですが、みあたらないのでやめちゃったのかなあ。今度おばちゃんに聞いてみます。
サイドメニューもなかなか豊富です。特筆すべきは、味噌おでんですね。これはカウンターの上のところにいろんな種類が置いてあって、自分で取るのです。で、お会計のときに自己申告で支払うのですね。今回は取りませんでしたが、寒い季節になると自然と手が伸びてしまいますね。
店内は、ここ最近改装したのでしょうか、以前と違って、壁の木材が真新しいですね。俺は前のほうが味があって好きでしたが、店舗老朽化により店じまい、と言われるよりはよっぽど良いですね。これからも末永くお店を続けて欲しいものです。


台湾ラーメン  ¥730

この「ゆきちゃん」の台湾ラーメンの特徴は、ミンチが鶏肉メインであるところですね。2種類乗っているようですが、トップのほうに乗っている色の濃いやつがおそらく豚肉だと思いますが、その周りの、たくさんころがっている色の薄いやつが鶏肉ですね。スープが鶏がら主体であるわけですから、全体とよく調和するという事なのですね。(上記名古屋大学サイトによると単純な鶏がらではないとは書いてありますけどね。)
タレの色はだいぶ醤油濃いですね。スープを一口飲んでみると、まさに見た目どおりの、醤油のカドがきっちり立った明朗な味わいです。それほど油っこくはなく、また、それほど辛くはありません。このくらいなら、麺を豪快にすすっても、むせる心配はありません。味仙だと、結構やっちゃうことがあるんですけどね。
麺は、これまたオーソドックスな中細麺。それほど際立った特徴はないですが、しかしかん水を使いすぎているというわけでもなく、茹ですぎということもなく、美味しいラーメンとしての必要十分な条件を満たしています。
しかしこのラーメンに置いて特筆すべきものはやはりこの、大量に乗っかった具材でしょう。ミンチと共に強火で炒められているのは、唐辛子、にんにく、にら、ねぎ。適度に火が通っていて、しかし半生の食感と風味を残している、絶妙な炒め加減です。特に、包丁の背でざっくりと潰された、刻まれていない丸のままのにんにく片、これの火の通り具合が秀逸です。ほくほくとした歯ざわりがありながら、しかも生にんにく特有の鮮烈な風味も保っている。この絶妙な火加減のにんにく片が大量に乗っかっているのです。おそらく、まるごと一個分くらい、いや、それ以上あるんじゃないかという量です。お店の端っこに、にんにくのいっぱい詰まった箱が積み上げられていましたが、このラーメンを食べると、これだけ沢山のにんにくが必要なのも頷けるというものです。
他の具も、特にねぎなどは、麺を持ち上げるだけで自然に絡まってくるほどたくさん入っています。このネギも、半生独特の風味があるものです。ざっくり刻まれた唐辛子もかなり大量に入っています。さきほど、スープ自体にはそれほど辛さはない、と書きましたが、この具材として沢山ちりばめられた唐辛子が麺にからまってくるので、食べすすめていくほどにどんどん身体が火照ってきます。まさに、じわじわと辛さが押し寄せてくるといった感じですね。スープ単体では辛さはそれほどないけれど、ラーメン全体としては充分に辛さを楽しめる、と、そういうバランスになっているのです。
実にダイナミズム溢れる、スカっとした気ッ風の良いラーメンです。どの食材を1つ取っても鮮烈で性格の強いものばかりですが、決してそれぞれの性格を打ち消しあうことがなく、明瞭なまま混在しているので、最後までそのバラエティに富んだ味わいを存分に楽しむことができます。わかりやすい味ではあるのだけれど、決して単調に陥ることはない。強烈な風味の食材群の、それぞれの原色の味わいをそのままに生かした、色彩豊かなラーメンなのです。
そこらへん、ごちゃまぜに濁りきって単調な味になってしまったはなびの「台湾まぜそば」とはまさに全くもって雲泥の差です。同じ「台湾ナントカ」なのに、こうまでも印象が違うとは、なんとも不思議なものですね。

こういうラーメンは、理屈でどうのこうの語るもんじゃありません。脳に、ハートに、ガツンとダイレクトに訴えかけるラーメンです。これを食べると、脳が喜んでいるのがひしひしと感じられます。味分析云々なんてどうでもいいのです。理屈抜きに、ドーパミンが、セロトニンが、アドレナリンが、どばどばとあふれ出すのです。
ラーメンに限らず、食べ物はすべて心が大事です。こういう形で心に訴えかけるラーメンというのも、また魅力的で面白いではありませんか。ラーメンオタッキーな屁理屈をあれこれとこねだすと、こういうモノの良さっていうのを見落としがちになるような気がします。だから俺は、味分析だなんだと細かい理屈をこねるよりも、なによりも「心」を大切にして、評価基準の重点に据えているのであります。


今日の評価は:★★★★ 4!です。


やはりちょっと惜しいなあと思うのは、値段ですね。こういうどちらかというとオールドスタイルなラーメンにしては、全体的にちょっと高いようには感じます。でもまあ、許容範囲ですけどね。イマドキ風のラーメンだからって、オールドスタイルよりも美味いだなんていうことはないですし、そのくせイマドキ風だからということでやたらと高級な値段をつける輩も多いですから、それらに比べたら全然、この「ゆきちゃんラーメン」はまずまず良心的なほうなのです。


しかしラーメンもゆきちゃんも評価4かあ。意外に好評価だよなあ。俺って実は、名古屋っぽい食べ物も結構好きなのかもしれないなあ。もちろん全てではないけど・・・

ゆきちゃんラーメン 引山店
愛知県 名古屋市名東区 引山 3-801
営業時間
P.M 6:00~A.M 3:00(残業ナシ)
定休日:日曜日

これだけ夜中までやってるってのも、良いよねえ。

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