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2017年4月1日土曜日

紫陽花 醤油らぁ麺

俺がブログ書いていない間にも世間のラーメン事情は着実に変化していきます。まあ、絶えず変化するということはその事象が活発であるということの証拠であり、日本有数のラーメン不毛地帯である名古屋にしては、まあ時代的にはまずまずの状況になってきているんじゃないでしょうかね。

俺が最も悲しいと思うのはやはり、なりたけが閉店してしまったことですねー。決して毎日食べたい感じの味ではありませんでしたけど、あのギタギタの背脂まみれのラーメンは、時折ふと急に思い出したように、無性に食べたい欲求に駆られるものです。まるで麻薬中毒患者がモルヒネやヘロインを欲しがるように、強烈な禁断症状に苛まされるのであります。麻薬の場合は、お客の依存度が高まり禁断症状に苛まされるようになるにつれて売人が値段を吊り上げるという手法がしばしば使われますが、なりたけの場合は俺を背脂依存症にするだけしといていきなり忽然と姿を消してしまったので、俺は背脂禁断症状に苛まされるし、なりたけはなりたけで店が無くなってしまったから背脂中毒患者に背脂を売ることも出来ないので、お互いにあまり得をしない状況になってしまいました。せっかくならもうちょっと店を続けて欲しかったです。結構お客入ってたような気がするんだけどねえ。どっかで俺のせいでなりたけが撤退したんだとか言ってる輩もいましたけども、おそらく全くなんの関連も無いと思います。俺も残念に思っているんですから。

その一方で勿論、新しいお店も色々と出来て話題になっていますよね。今トレンドは「つけ麺 舞」なのでしょうか。「生る」も今だに話題に上るようです。「彰庵」(あきらあん、だという説もあったが)はもう古いですかね?元々俺は、あんまりマニア受けばかりして一般人の口に入りづらいラーメンは好きくないのですが、「慈庵」というお店はその最たるものだったわけで、当時から全然興味がありませんでした。なのでその慈庵の劣化版とも言われる彰庵には全くそそられないのです。でもしかし、あまりにガラガラなようだったら可哀想なのでまあそのうち一回くらいは行ってみてもいいかな。
実垂穂」ってのはどうなんだろう。もともと日進の人情屋台でやってた店のようだし。どうせ人情屋台に入ってるような店なんて、酔っ払い客に食べさせるようなしょうもないラーメンでしょう。あるいはそんなイメージがイヤだから独立店舗に移転したっていう説もあるけど、移転したところで味が変わらなきゃしかたがない。人情屋台からの独立っていうと、玉ぐすくという悪い前例もあるのだし(一部では人気だけど俺にはどうしてもあれが美味いと思えない)、どうせ大したことないラーメンなんだろう。と俺は思っていますが、はたしてどうなんでしょう。
豚骨系の旨い新店というのは、やはり聞きませんね。ひかりに匹敵するような重厚な豚骨ラーメンを出す店が新しく出来たら間違いなく繁盛するのに、やはり豚骨はトレンドではないという先入観が強いのでしょうかね。俺に言わせれば、トレンドであろうがなかろうが、すべてのラーメンの中で豚骨ラーメンが一番美味しいのだから、その豚骨ラーメンの中でもとくに美味しいお店を名古屋のアクセサブルな場所に出せば、それだけでまず間違いなくお客が入ると思うんですがね。少なくとも俺は毎日通いますがね。どうして誰もやらないのでしょうか。不思議でなりません。

まあ兎にも角にも栄枯盛衰の激しいラーメンの世界、いかに紫陽花が人気店であろうと、それらの新店のほうに話題が移っている現在、さすがにもう行列も落ち着いて来てるだろうと思って来てみたら、あに図らんや、いまだ相も変わらずの行列。
いや、これでも大分少なくなったほうなのかなあ。以前は曲がり角の向こう側までずらーっと並んでて、ゆうに1時間半は待たされたというから。どうなんでしょう。
しかしそれにしても、わーっと話題になったかと思えばさーっと客が引いてガラガラになってしまうことが多い名古屋のラーメン界において、これだけ継続して行列を作ることが出来るというのは、よっぽど宣伝が上手いのか、それとも名古屋の客が騙されやすいのか、あるいは両方でしょう。
俺も、本当はこんなに並んでたら即、退散するのですが、いやらしいことにこの店、駅から結構歩くのですね。せっかくここまで歩いてきて帰るってのもなんかイヤなので、涙を飲んで並ぶことにしました。俺も大概、店の策略に騙されやすいですね。気づかないうちに名古屋人の悪影響を受けてしまったのでしょうか。ああイヤだ嫌だ。

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巷ではこの店、つけ麺が人気のようですね。醤油つけ麺、濃厚つけ麺、どっちが人気あるのでしょうか。なんとなく濃厚なつけ麺っていうと、マタオマをパクった没個性的なつけ麺を想像してしまいます。大勝軒の例の濃厚つけ麺が良い例(悪い例)ですね。となると紫陽花の個性が出た味は醤油つけ麺ってことになるのでしょうが、同じ味ならつけ麺よりもラーメンのほうが上だと俺は思っているので、醤油らぁ麺のほうにしました。
下のほうに「麺類は、終日大盛り無料」って書いてあるけど、これって逆の言い方をすれば「麺類は量を減らしても安くなりませんよ」ってことですよね。
大盛無料って、一見するとお得なようにも思えますが、よくよく考えてみるとまるで逆なのです。良心的な店なら、あまり食べられない女性や子供のために、量を少なめにしてその分安くしたメニューが用意されているものです。なるとやのハーフサイズのラーメンとか、新谷のチャーシュー1枚とかがそれですね。
もちろん、そのような良心的設定のある店でなくても、麺を減らしても価格は変わりませんがよろしいですか、とちゃんと明言する店はまともな店だといえるでしょう。ら・けいこ系列とか、東京だと二郎なんかがそうですね。
それらからすると、この紫陽花、一見良心的なように見えて、その実まったく逆なのですね。むしろこの表記に気づかずに大盛にし忘れるのを狙っているかのよう。実際には大盛の量のほうがデフォルトで、それで充分儲けが出るのに、わざわざわかりにくい表記をして客に損をさせようとしているとも言えるのです。
こういう店、この紫陽花に限らず、少なからず存在しますよね。特につけ麺屋とかに。俺はこういうの、コスいと思うのですが、どうでしょうか。




醤油らぁ麺 大盛  ¥730

2種類チャーシュー使って、三つ葉なんか乗せちゃって、一見するとオシャレで小奇麗にまとめたラーメンのようにも思うんですが、非白濁系(清湯って言葉をラーメンに使うのは嫌いなのでそう言うことにしてます)にしてはずいぶんと油がぷかぷかと浮かんでいますね。固形の「脂」ではなくすべて液体の「油」ですね。なんだか、おうちで豚バラ肉の角煮を作ったときの残り汁みたいな見た目ですよね。そのままラーメンの汁なんかにしたらやたらとクドそうな気がするのですがどうなのでしょう。

さあて、お味は。
あっ、これは、なるほど、煮物の残り汁の味だ。
煮物といっても、豚バラ肉の角煮ではなくて、どっちかというと、鶏肉と野菜をたくさん使った、いわゆる筑前煮の残り汁の味ですね。がめ煮とも言いますが。
お母さんに作ってもらった美味しい煮物を食べた後、残った汁にご飯を入れて楽しんだという経験はだれにでもあるでしょう。あれにかなり近い味がする。あれにご飯ではなくて、麺を入れたら、これと同じ味になるんじゃないでしょうか。
もちろん、細部では違うところもある。例えば筑前煮によく入っているごぼう、あれはたぶんこのラーメンには入っていないでしょう。それと、こんにゃくも、多分ダシにはあまり影響を与えないだろうから入っていないと思います。だけども、メニュー表にも書いてあるとおり沢山の鶏と、あとは副材料として昆布とか野菜類、キノコ類なども使ってるだろうし、それらを煮込んで、醤油と味醂で作ったタレで味付けしたら、そりゃあおのずと筑前煮によく似た味になるのは至極必然のことだろうと思います。
なるほどこれは、誰かが言ってたとおり、今は亡き「中カソバ まつ子。」と同系統の味だ。確かに俺も、あの「まつ子」のラーメンに対して「おばあちゃんの作った煮物の汁の味」という感想を書いている。もちろん、あっちの味は、戦前戦後あたりに隆盛を極めた、味の素(化学調味料)をふんだんに使ったおばあちゃん世代の味であり、こっちの紫陽花の味は化学調味料よりも素材の味を生かした、お母さん世代の味であるという違いがある。しかしながら、どちらも昔懐かしい子供時代を思い起こさせるような、郷愁に満ちた味という点では、この「紫陽花」の醤油らぁ麺と「中カソバ まつ子」の味は、かなり類似していると言える。

まあ、良くも悪くも家庭的、庶民的な味っていうことでしょう。
見た目はあっさりしていそうなのに、やたらと醤油っ辛くて、味醂由来であろう甘みも強い。それに、表層を覆うほどの鶏の油が浮かんでいて、クドい。これが煮物の汁だったら、こってりして美味しいのであろうが、ラーメンの汁としてはいささか、品がない。
決して洗練された、完成度の高い味などではない。それなのに多くの人がそういう風に思ってしまうのは、この小奇麗に見せかけたヴィジュアルにだまされているからなのであろう。そこらへんも、味よりもイメージ戦略の上手さというのが表立つように思える。アタマの弱い名古屋の客をイメージ戦略でだますことなど、朝飯前なのであろう。

麺は、一言で言えば、細くて固いきしめん。中細ながら、平べったく作ってある。別にとりたててどうという味ではないけれども、名古屋人にとってはこれまた昔から慣れ親しんだ味(というか形状)を思い起こさせるものなのでしょうか。特に汁と絡みやすいとか、そういうのは感じなかったです。話は逸れますけど、平べったい麺といえば、俺はきしめんよりも秋田の稲庭うどんとか、あるいはイタリアのフェットチーネとかのほうが美味しいと思うのですがみなさんはどうでしょうか。

二種類あるうちのチャーシューの、豚のほうは、いわゆるレアチャーシューというやつなのでしょうか。赤みがかってますね。食感はくちゃくちゃぶにょぶにょで、お世辞にも食べていて気持ちの良い食感ではありません。かといって生肉のような野趣も無し。
鶏のほうは、これはもう完全にいわゆる「鶏はむ」ですね。まあ鶏はむとしては出来の良いほうなのかもしれませんが、鶏はむであることには違いありません。所詮2ch発祥の、素人が考案した調理法。自分の家で作るならこれもまた面白いけど、お金出してプロが作ったやつをわざわざ食べても面白くありません。
やたらと汁の味が濃くて煮物ちっくな割には、豚肉のほうにも鶏はむのほうにも、ほとんど味がついていないので、何だか肩透かし。これが煮物であれば、汁と同じようなこくっとした味が肉にも染みこんでいる筈ですが、どうもこの汁のこってり具合と肉の味の薄さのギャップは、アンバランスで違和感を禁じえない。これはもっとマッチングを考え直したほうがいいんじゃないの?

まあ、とはいえ、色々不満な点があるにせよ、全体的には決して嫌いな味というわけではないです。巷で言われているような、洗練された、あるいは完成度の高い味という風には全く思えなかったけど、こっくりとよく素材の旨味が出た煮物のような、庶民的で美味しい味です。俺はラーメンは洗練よりもインパクト、わかりやすさのほうが大事だと思うので、少なくともやたらと細部にこだわった、わかる人にはわかる的な店よりも好感は持てます。
しかしながら、これが昔からやってるような店構えで、俺ん家から近所にあって、あまり混んでなくて、値段も550円くらいだったら俺もお気に入りのお店になってたかもしれないけども、地下鉄乗り継いでわざわざこんな場所までやってきて、1時間近くも並んでようやく食べられる味がこんな珍しくもなんともない庶民的な味なんだから、どうしたって肩透かしを食らったような気分になってしまう。
味自体は庶民的、家庭的なものなのに、見た目だけ小奇麗にしていかにも今流行りのツウの人向けの洗練されたラーメンっていう雰囲気だけを付加して、そして具体的にどんな方法を取ったかは知らないがともかく上手いことイメージ戦略に乗っかってちゃっかり人気店になっちゃったって感じ。
漫画「ラーメン才遊記」の中に出てくる料理研究家の汐見ようこさんは「ラーメンとは、フェイクですね」と言っている。とすると、この紫陽花の醤油らぁ麺、否むしろ、この紫陽花というお店は、フェイクで塗り固められているのだから、ある意味では最もラーメンたるべきものであるとも言える。しかしながら、フェイクで塗り固めたことによって本質以上にイメージが先行し、異常に人気が沸騰し、結果としてお客が長時間待たされてしまうことになるのだ。
Time is money.時は金なり、である。いくらラーメン自体の値段が¥730だとしても、それを食べるために1時間待たされるのであれば、それだけ余計にお金を払ったのと本質的には同じことなのである。何も大企業の重役さんのみに限った話ではない。時給1000円のフリーアルバイターさんであっても、ラーメンを食べるために並んだ1時間の代わりに働いていたとしたら、まるまる1000円もらえていたはずなのである。つまり1時間並んで730円のラーメンを食べるということは、時給1000円の人にとっては1730円のラーメンを食べるということと本質的に同意義なのである。いくらこの紫陽花のラーメンが美味しいとしたって、1730円もの価値があるとはとうてい思えない。しかも、もっと良い給料をもらっている人にとっては、さらに高いラーメンということになってしまうのだ。
巧妙なイメージ戦略によって本質以上に人気を高騰させ、連日大行列を作り、結果としてお客に高コストを強いることになってしまう。こんな店は、やはりお客に優しい店とは言えまい。自己中心的な、エゴイスティックなラーメン店ということになる。そんなラーメン屋には、もう一度行きたいと思うことは到底、出来ない。


今日の評価は:★★ 2、です。


まあ、決してマズいラーメンではないのだけどね。行列に並ぶのが大っ嫌いな俺としては、評価は下がらざるを得ません。
悪しからずっ。


らぁ麺 紫陽花 あじさい
愛知県名古屋市中川区八剱町4-20-1 コーポ源 1F
火曜日~土曜日
11:30~14:30
18:00~21:00
日曜日
11:30~15:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日休み)

12 件のコメント:

  1. 自分もとんこつくんとほとんど同じような感想です。
    不味くはありませんが、うまくもないですね。
    チャーシュー、スープ、麺全て改善する余地があるでしょうね。
    自分ずっと愛知に住んでますが、あの麺はないですね。
    雑誌に大きく取り上げられてたりするのでその効果ではないですかね?
    混んでるし、安くないし、リピートする価値はないです。
    食べログを見るとほとんど全て評価が高いですよね。
    自分的には食べログはかなり胡散臭いサイトだと感じてます。

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  2. >匿名さん

    そうですねー。不味くはないけど旨くもないですね。
    結局、愛知の人は保守的だから「マズクはない」程度のラーメン屋のほうが安心して食べられるのでしょう。
    食べログは、以前は書いてたのですが、俺の書き込みはことごとく削除されるので、本当のことを書いている人ほど削除されちゃうんですね。
    だから俺は2chのほうがまともだと思うのです。ですが、2chはあまり長文を書けないので、思う存分書きたい俺は、しかたがなく自分用のブログを立てた次第であります。

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  3. http://raou.jp/smart/apology.html
    >また、是非 『ラ王への道』 で取り上げて欲しい! という方からの ご連絡もお待ちしております。必ずとは、お約束はできませんが ”お忍び”でおじゃまさせていただきたいと思います。

    とんこつくんはいつも「お忍び」で食べに言っているのですか?

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    1. >匿名さん

      遅くなり申し訳ないです。
      うーん、まあ、わざわざ予告なんかしないからお忍びっていえばいえるけど、それ言ったらラーメン食べに行く人はほとんどお忍びってことになりますよね。

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  4. 突然ですが、とんぱーれの焼き味噌チャーシュー丼食べたことありますか?
    ぐぐっても画像が出てこないのでどんな感じかなあと。
    自分マヨネーズ嫌いなのでついていたら食べれないので
    名古屋ってチャーシュー丼とかにけっこうマヨネーズついてる店多いんですよ
    味噌カツ丼にマヨネーズついてる店もありますし

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    返信
    1. >匿名さん

      遅くなり申し訳ないです。
      焼き味噌チャーシュー丼は食べたことないです。まだありますかねえ。
      ラーメン屋ではラーメンしか食べないことがほとんどなので、なかなかご飯ものには手が出ないのですが、今度行ったときにまだやってたら食べてみます。

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  5. 生きてんか
    月いちは更新しろよ
    応援してる

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    返信
    1. >匿名さん

      生きてますよ
      応援ありがとうです。
      月1は確約できないけど、デキる男になるためにも趣味のブログもあまり放置しすぎないように出来る限り勤めます。

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  6. 更新の予定はないですか?

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    返信
    1. >匿名さん

      遅くなりましてすみませんです。

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  7. くだらない内容だな、能書きが多い。

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    返信
    1. >匿名

      そう言いながら読んでしまうんですよね。ありがとうございました。

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今日はどこのラーメン食いたい? ↓